サッカー日本代表が大勝利を収めたり、阪神タイガースが日本一になったりと盛り上がるたびに、次の日に報道されるのが「道頓堀に○人がダイブ!」というニュース。
プロ野球クライマックスシリーズ制覇の際も約60人がダイブしてしまったそうだ。(2014年当時)
2018年のW杯でもコロンビアに歴史的な勝利をあげた際に「道頓堀へ飛び込んだ」というニュースが話題になりましたね。
道頓堀川へダイブすることは恥
絶対にやめてほしい。雰囲気に流されて道頓堀川にダイブするほどかっこ悪い人間はいないだろう…。
もちろん、日本代表や阪神タイガースが勝って嬉しい気持ちは分かる。喜びを表現したい気持ちも分かる。
でも、道頓堀川には飛び込むな!!
ダイブすると病気にかかる
道頓堀川の一般細菌の数は1mlに660個いるとされる。つまり、川に入った時点で何百リットル分の細菌が体中を覆うのだ。
それが、鼻や口から体の中に入り、下痢・嘔吐を繰り返し、日常に戻れない生活となってしまう。
ダイブは便器に顔をなすりつけているようなもの橋からのぞきこんでもだいぶ濁っていることがわかる道頓堀川。毎年、この川の水質調査を行っている日本分析化学専門学校に問い合わせても「2004年から調査を始めているが、きれいになっているとは言い難い」と同校副校長の佐藤智子さんは話す。
「道頓堀川は一般細菌の数は1ミリリットルに660個。なかなかハッキリとした例は難しいですが、例えばトイレの便器には10平方センチメートルあたり83個、便座には50個の一般細菌があるんです。だから、飛び込むということは、便器に顔をなすりつけているようなものですね」(佐藤さん)
また、大腸菌や一般細菌が粘膜から入ると、下痢などの食中毒のような症状のほか、目の充血なども考えられる。このほかにも心配はある。それは、底にたまっているヘドロだ。
川底の方は酸素がない状態でヘドロなど堆積物がある。それがダイブによって巻き上げられると、さらに汚れがひどくなることが必至だ。佐藤さんは「ニオイも相当ひどいのでは」とも語る。
引用元:Yahoo!ニュース
いや、病気になるだけならまだ良い。生きているのだから。道頓堀川にダイブしたことで亡くなってしまった方もいるのだから笑えない。
自分は大丈夫だろ、なんて思わないでほしい。飛び込んで良いことは一つもないのだ。
ヒーローにはなれない
飛び込む直前は周りの人々は「すげぇ!!」「行け行け!!」「兄ちゃんカッコいいぞ!!」なんて煽るだろう。
しかし、彼らは飛び込んだ直後にはすでに飛び込んだ人のことを忘れている。その人が無事に岸に着いたか、など考えようともしない。
だって、結局は他人事なのだ。自分はやらない。知らない馬鹿が飛び込もうとしているのを面白がって煽っているだけだ。自分には関係ないけどね、と。
だから、雰囲気に流されないでほしい。
ココで飛び込まなきゃノリが悪いと思われる…。知るか、そんなもん!!
飛び込んだ後は、ヘドロまみれで岸に上がることとなる。一緒に行った友達ともハグレルだろう。キッタナイあなたを誰が助けてくれるだろうか。
着替えを買おうとコンビニに行っても入店拒否。
洗い流そうと銭湯に入ろうとしても入店拒否。
帰りの電車には当然乗れない。
飛び込んだ時はあれだけ浴びた歓声は幻のように消える。味わったことのない猛烈な後悔だけが残るのだ。「あの時飛び込まなければ…」
スポンサーリンク
飛び込む人をもっと抑制すべき
法律上は、ダイブする人を罰することはできないそうだ。
であれば、もっと抑制できるような対策をとるべきだ。ダイブできないような環境を作ることはできないのか?
例えば、
- そこだけ土砂で埋めて水深を浅くしてしまう
- 暗い水面を明るく照らし、夜でも汚さが見えるようにする
- ダイブ地点に船を大量につけて埋めてしまう
とか、何か対策ができないんでしょうかね?
何にせよ、飛び込むな!!
ニュースになること自体が恥ずかしい。稚拙だ。飛び込む馬鹿も救えないが、煽る馬鹿も救えない。
踊るアホに、見るアホということか。飛び込んだ後に、お金がもらえるわけでもない幸せが待っているわけでもない。
そんな道頓堀ダイブ。この記事を読んでもあなたはダイブしたいと思うだろうか?
コメントを残す